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    • 2015.06.30 Tuesday
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    想いを伝える

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      ホホはその夜、虫の発表をまとめながら、考えていました。

      先生が「発表は、みんなの知らない、どんなことでもいい」と言った言葉を思い出して、ホホは決心しました。

      そして発表の日、ホホは絵や図の用意もないけれど、なぜか落ち着いました。

      自分の考えを、素直にみんなに話せばいいからです。

      ホホは台の上に立ち、「今日は、虫の研究を発表しようと思ったけれど、みんなの知らない僕の生まれた国の話しをします。」と言いました。

      エミィとホホの友達は、ビックリしました。

      虫の発表をする為に、ホホが一生懸命いろんな物を作っていたのを知っていたからです。

      ホホの話しが始まりました。

      「僕の生まれた国は、貧しくて戦争をしていました。
      本当のお父さんは、毎日食べ物と安全な場所を探し、お母さんは、いつも心配そうな顔をしていました。

      その両親は、爆弾で死んでしまい、一人ぼっちになった僕に、新しく今のお父さんとお母さんが出来ました。

      初めてこの村に来て驚ろいたことは、怒っている人がいない、大きな声で叫んでいる人もいないし、たくさんの花が咲き木には、実がなっている。

      妹のエミィも同じです。

      肌の色も、瞳の色も違うけれど、お父さんとお母さんは、僕達に兄妹を造ってくれて、この学校に入れてくれました。

      そして、僕達は大切な友達もたくさん出来ました。

      みんなの知らない、戦争をしている所から来た僕達は、この村がどんなに平和で倖せか知っているし、今僕は、お父さんとお母さんの『笑顔』を見るだけで、心がホッとして幸せです。

      今でも、戦争をしている国はあるけれど‥僕達だけは、友達と憎み合ったり、いじめたりすることを、絶対にしてはいけない!

      みんな仲良く、この学校で楽しくやっていきたいのです。」とホホの話しが終わると、ホホの友達は手をたたき、先生も、そして生徒みんなが、手をたたいてくれました。

      エミィは話しを聞いて、兄のホホに感謝し、自慢に思いました。

      その日から、リリィがいじめられなくなったと、エミィは喜んでいます。

      お父さんとお母さんは、リリィをいつも助けていたエミィとホホが、みんなに自分達の気持ちを素直に話したことをほめ、二人の成長をとても嬉しく思いましたが、エミィのオテンバが変わらないことだけが、お母さんの唯一の悩みです。

      つづく
       

      JUGEMテーマ:ものがたり

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